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相羽@NSAのフィンランドレポート のアーカイブ

相羽@NSAのフィンランドレポート02

フィンランドの障がい学生支援

 

お久しぶりです。相羽@NSAです。長く間が空いてしまいましたが、フィンランドレポート第二弾です。ちょっと長くなりますが、ぜひ最後までお読みください。今日はフィンランドの障がい学生支援から学んだことについて書かせていただきます。

フィンランドといえば、サンタクロースの国、他にもムーミンやオーロラといったものが有名で、とっても幻想的なイメージがありますね。昨年の10月にフィンランドへ行ったときは、ちょうど最後のサマータイムでした。まぁ、サマータイムといっても、日本の冬並に寒いので、ちょうど今時期の日本と同じような寒さでした。

 

ただ、紅葉はとっても綺麗で、写真にあるような黄色い絨毯をいっぱい見ることができました。こちらはヘルシンキからやや西に向かったトゥルク市内にあるトゥルク大学で撮影したものです。

トゥルク大学はフィンランドの中で初めて障がい学生のためにオンブズマンを配置した大学です。フィンランド内の障がい学生支援のイニシアティブをとっています。主な、オンブズマンの仕事は学内バリアフリー整備(例えば、段差解消)、授業への障がい学生のアクセス向上(例えば、履修拒否の防止)、そして、学内への理解啓発だそうです。

単純には比較できませんが、国内の障がい学生支援に大学間格差がある点については、日本とフ ィンランドは同じ状況のようです。しかし、相違点もありました。例えば、日本では、日本学生支援機構が指定する障がい学生支援の拠点校を中心に、組織的な支援の取り組みが進められていますが、フィンランドにはまだそのような支援体制はないそうです。特に、フィンランドでは、授業場面の情報保障(例えば、点訳、手話による情報提供)は大学の責任ではないので、そのような支援は行われていないというのにも驚きました。

オンブズマンの方に「障がい学生のために、誰が、どのように授業場面での支援を行っているのか」と尋ねたところ、「そのような支援は行政が担当している」という返事が返ってきたので、さらに驚きました。詳しく聞いてみると、フィンランドでは、障がい学生がプライベートヘルパーの派遣を行政に依頼し、サービスが行政に買われることによって、学生にサービスが提供されるとのことでした。

学内のバリアフリー整備や授業場面での支援は、障がい学生が健常学生同様に教育を受ける権利を保障するために必要不可欠なものです。しかし、これらを全て大学側に任せるとなると、大学側にとってはかなりの負担になります。また、障がい学生の数は少ないので、そのようなニーズも該当する学生が在学していなければ、表面化しにくいものです。このため、大学側が支援体制を一生懸命整備しても、該当学生がいなければ、授業場面の支援機能は休止してしまいます。このようなことを考えると、フィンランドでは、行政が授業場面の支援を行い、大学は学内のバリアフリー整備や授業へのアクセス向上といった部分に責任を負うというのにも理解ができます。

 

日本には、日本学生支援機構が指定する拠点校のように、充実した障がい学生支援サービスを提供している大学が複数存在しています。しかし、障がい学生支援への取り組みが始まってもいない大学もまだたくさんあります。そのような大学に、障がい学生が入学すると、必要な支援を得るために、該当学生が多くの時間と労力を割いて、大学と交渉したり、周囲に働きかけたりします。ゼロから支援体制を作る場合も稀ではありません。このようなことを考えると、各大学ではすぐには整備することができない授業場面での支援体制基盤の構築を、国や行政レベルで進められると、大学間格差や障がい学生当事者への負担が軽減できるのではないかと思いました。 

 
 
おまけ
 
さて、ココからはフィンランドのお店紹介です★写真に載せたのは、ヘルシンキ市内にある「ラッピ:LAPPI」というトナカイ料理専門店で食べた料理です。

左側の写真は、前菜のスモークサーモン、右側の写真はメインのトナカイの煮込み料理です。ヘルシンキは海に面しているという意味でもお魚が美味しいです。特に、ここではサーモンをよく食べるそうで、どこにいっても美味しいスモークサーモンが食べられました。また、トナカイの肉の味は、鹿肉と似ているそうですが、僕は鹿肉を食べたことがないので、何ともいえません。ただ、とっても美味しいお肉でした。ただ、ちょっと臭みはあるようなので、煮込み料理が向いているかもしれませんね。ちなみに、フィンランドでは、トナカイを「Poro:ポロ」と言うそうです。伝統料理のようですから、みなさんもフィンランドに行く機会があったら食べてみてくださいね。  

 

 

 

お店では白いマッチ箱を配っています。このマッチ箱は白色で、トナカイが描かれています。とてもかわいいです。LAPPIという名前も入っているので、思い出の品におひとついかがでしょう
参考情報:お店では白いマッチ箱を配っています。このマッチ箱は白色で、トナカイが描かれています。とてもかわいいです。LAPPIという名前も入っているので、思い出の品におひとついかがでしょう

 

 

 

お店ではトナカイのかわいいロゴが入ったペットボトルで水が出されます。
参考情報:お店ではトナカイのかわいいロゴが入ったペットボトルで水が出されます。
 
LAPPIのウェブサイト
 
NSA (Normalization Sports Association)のウェブサイト 
 
NSAの活動紹介(You Tube動画

 http://www.nsa-web.net/normal.php?%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E6%8E%B2%E8%BC%89

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相羽@NSAのフィンランドレポート01

こんにちは。メイキングblogでは初登場の相羽(NSA:Normalization Sports Association)です。
先月、内閣府・青少年国際交流推進センターが主催する青年社会活動コアリーダー育成プログラムに参加し、フィンランドの障がい者福祉の視察に行ってきたので、そのご報告ができればと思いコチラをお借りして
います。数回に分けて、フィンランドで印象的だったことをいくつか紹介しますから、是非ご覧ください。

トピック1 手話が公用語の国、フィンランド!!

聞こえにくい、あるいは、聞こえない人が使う言葉、手話、みなさんもよく耳にする単語だと思います。
ただ、日本ではまだ言語としては強く認知されている訳ではあませんよね。

その手話を公用語として認める国、それがフィンランドです。
なんといっても、憲法の公用語に手話が並んで書いてあるんですから、ビックリです。
フィンランドでは、手話は他の公用語であるフィンランド語やスウェーデン語と同格の言語なんです。

このためか、仕事や学校といったコミュニケーション場面では、手話通訳を受けることが基本的な権利として認められていているようです。このため、要望があれば、通訳サービスを行政が買い取り、当事者の方にサービスが提供されます。

また、さらに驚くことですが、フィンランドでは手話通訳者の養成に非常に力を入れているようです。フィンランドの人口はほぼ530万人、国土はだいたい日本ぐらいだそうですが、その中に手話通訳養成を目的とした高等専門学校が3校あるそうです。そこを卒業したら、手話通訳の派遣会社、学校に務める手話通訳者、養成校の先生など、様々なシーンで通訳の方が活躍しているそうです。

日本でも、専門学校で手話が学べたり、サークル等の講習会で手話を学べたりする機会はありますが、このように「仕事」としてそれを継続することができる環境の整備というのは、まだ不十分ですよね。

たぶん、フィンランドでは、手話を言語として認めているから、必要な通訳を確保することも重要な課題になってるんでしょうね。そして、その課題を解決するためには、通訳を安定的に提供するためのに必要な人材を、養成校で育て、通訳が仕事として成り立つ社会の仕組みを作ることが必要だったんだと思います。

日本とフィンランドでは国の事情が異なりますし、文化も違うと思います。でも、聞こえにくい、あるいは、聞こえない人たちに手話通訳を安定的に提供するための、仕組みについては非常に参考になる考え方だなと思いました。

次回は「フィンランドでは自己主張が大事!!」をお届けします。

写真向かって右側、お皿の上にあるのがホウズキのマフィン。マフィンの上にのったホウズキは、黄色くて、甘酸っぱい実を包んでいます。

おまけコメント
フィンランドでは、10時と15時くらいにティータイムが入ります。一日に2回も甘いお菓子と紅茶が飲めるというのは幸せでした。写真はフィンランドの社会保険省(日本で言う厚労省)でだされたホウズキのマフィンと紅茶です。フィンランドではホウズキが食べれるんですよ★

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